こんばんは。飛鷹です。
このたび、2019年ヨーロッパ旅行記「海外経験0でヨーロッパ20日行った結果www」が国会図書館のDBに収まりました。
ということで、本記事では同人誌の納本について書こうと思います。
納本制度
大前提として、日本国には国会図書館法で定められた出版物納入の義務がある。
詳細は国会図書館のWebサイトを参照してほしいが、「頒布を目的として相当部数作成されたすべての出版物」は納入の義務がある。出版物なので、本以外にも適用される。
実は納入を怠った場合の罰則も規定されている。実際に罰則が適用された例はないらしいし、同人誌の未納で罰則などまず起こり得ないだろうが。
ちなみに、一般の出版物は「発行の日から30日以内に納めなければならない」と定められているそうなので、厳密にいくとぼくはアウトです。
同人誌の場合、イベントごとに増刷することも多いため、上記Q&AのQ6に対する回答「オンデマンド出版の場合は、15部が実際に頒布されたことを基準とします。」が参考になるだろう。
よっぽど少部数でなければ、納本の義務は発生すると考えて良いのではないか。
納本のメリット
本来は義務とはいえ、同人誌を納本すると何かいいことがあるのか。
私が思い至るのは
- 国会図書館の恵まれた環境で半永久的に保管してもらえる
- ネタになる
- 納入出版物代償金支払いが発生し、印刷費の足しになる
あたりか。
3つ目は同人誌でも発生するのか不明。
ただ、納入出版物代償金支払いの基準は「書店で一般に頒布される出版物、通常の自費出版物等については、100部刊行されていることを基準とします。」なので、数が出ていればチャンスはあるかも。
納本の方法
国会図書館に直接持参するか、郵送するかになる。
今回は東京本館へ持参することとした。
レポート
3月某日、ヨーロッパ旅行記3部作を1冊ずつ所持して永田町へ。
最寄り駅は永田町駅だが、細かく言えば「有楽町線の永田町駅」である。他の路線を使ってやって来た場合は、ホームor地上を歩く必要がある。実質同じ駅だし大丈夫やろ、と赤坂見附なんかに到着すると大変。
2番出口から外に出る。
目の前に交差点があり、横断歩道を渡った先が国会図書館だ。
通常の利用時はここを真っ直ぐ進み、利用者入口へと進むのだが、納本する際は入口が違うので注意。
横断歩道を渡った後左に曲がり、坂を降りると、
通用口に到着。眼の前の建物に入ると受付がある。
ここで名前を書き、入場者バッジをもらって着用。建物内部を納本窓口へと歩く。
納本の手続き自体は簡単で、受領書に自分の名前や本のタイトルを書き、現物を渡せばOK。今回のように複数冊を纏めて納める場合、「○○○ 他2冊」のような書き方で問題ない。5分もあれば入館→納本→退館まで終わるだろう。
その後、しばらく時間を置いて書誌データが作成される。
私の場合は載っかるまで1ヶ月ほどかかった。気長に待とう。
宣伝
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1824175
「海外経験0でヨーロッパ20日行った結果www」第一部~第三部はメロンブックス様にて発売中!上記リンクよりどうぞ。
※第一部は現物の在庫が無くなったため、メロンオンデマンドにて受付しております。