こんばんは。飛鷹です。
HoI4攻略記事、第2回です。
(前回)
初期状態
1936.1.1時点でのフランスの状況を、左上のアイコン順に見ていこう。その後、陸海空の各軍についても確認していく。
政治
国民精神
前回述べた通り、相当厳しいと言わざるを得ない。デバフ国民精神を下記NFで解除していくことになるため、除去の優先順位を考えておこう。
筆者の中では「政治的準内戦」>>「非効率的な経済」≧「政治的暴力」>「完全雇用」>「先の大戦による勝者」くらいの優先度。
「先の大戦による勝者」は陸軍ドクトリンコスト増加が重いものの、大規模作戦ドクトリンの1段階目が取得済みなので、当座の影響は少ない。NFの陸軍ツリー最下段まで進めないと解除できないこともあり、他を優先すべきだろう。
NF
フランスのNFツリーは5つに分割されている。それぞれ工場と研究・陸軍・政治・海軍・空軍のツリーだ。
中でも多くのデバフ除去に繋がる政治ツリーが最重要。民主ルートで「政治的準内戦」の撤廃を考える場合、「防衛戦略」目指して突進することになるだろう。
また、政治ツリーは初手で左派ルート(「人民戦線の形成」)と右派ルート(国民ブロックの復活)を選ぶことになる。左派ルートは工場が増え、右派ルートは工場出力が上がるので、好きな方に進もう。
筆者のオススメは右派。初手で日々の政治力増加にボーナスが、2手目の「自由放任主義」で産業研究の150%ボーナス×3が得られる。政治力も研究力も貧弱なフランスには大きい。
陸軍ツリーは2段階目の「防衛重視」or「攻撃重視」が重要。有力な陸軍長官を解禁できるため、1938年中には踏んでおきたい。
こちらは「攻撃重視」→「航空優勢」がオススメ。戦闘機が安くなる他、爆撃機が強化されるので、攻勢に出る際にも役立つ。
残り3つのツリーは触る余裕が少ない。1940年式の戦闘機を繰り出すために「空軍重視」→「戦闘機重視」を取るくらいだろうか。
占領地
初期状態では、特にレジスタンスの兆候もない。
統治政策「軍政長官」では迎合度がサッパリ上がらないため、適当に変えておこう。
この時、民主主義国家だからといきなり「現地の自治」を選ぶと、ターゲット値が増加して守備隊に被害が出始める。それは守備隊の装備品が失われるという意味でもあるため、好ましくない。
まずは「文官統治」あたりで様子を見ておこう。
なお、戦中に分捕った領土は「現地警察部隊」などに切り替えておくこと。
法と政府
徴兵法は「限定的徴兵」。国民精神「完全雇用」を取り除くまでは実質変更不可能だし、当面の人的資源はNFを進めていけば足りる。一旦忘れていい。
残る「輸出重視」「民間経済」は変更の余地あり。まずは「民間経済」の脱却を目指し、次に「輸出重視」→「自由貿易」への変更を行いたい。目標は戦争協力度15%だ。
政治顧問はガストン・アンリ=エー(寡黙な勤勉家)が最優先。最初に貯まった政治力150をここで使おう。
他にも研究速度増加のピエール・ピュシュー(専門技術者)、消費財工場マイナスのヴァンサル・オリオール(金融専門家、NF政治ツリー左派ルートのみ)など、優秀な人材は多い。政治力に余裕が出たら雇いたい。
企業
(将校団については後ほど)
戦車・艦船企業は選択肢が多いが、それらを研究する余裕がない。他の企業は汎用性能ばかり。
よってかなり後回しとなるが、1940年式戦闘機を早めに出す場合、対応する航空機設計社をセットしよう。軽戦闘機ならモラーヌ・ソルニエだ。
ディシジョン
汎用ディシジョンの「労働条件の改善」は、安定度が足りないフランスにとって重要。
実行時は工場出力にデバフがかかるため、なるべく序盤のうちに実行したい。
諜報
民需工場が多いフランスでは、情報機関の拡張が行いやすい。
設立&5段階強化して2名の諜報員を雇える状態にし、「市民行政府への浸透」で政治力を稼いだり、「(陸海空)軍への浸透」で経験値と情報の優位を確保したりしておこう。
強化の際は暗号部門を中心に行うといい。ドイツ・イタリア(余裕があれば追加でハンガリーとか)の暗号を復号し、パッシブボーナスを得ておこう。
研究
研究枠3、企業も雇えない状況ゆえ、研究対象は絞り込む必要がある。これが選択と集中ですか
歩兵装備・工兵・対空砲・野戦砲・戦闘機・産業・光学を進めていこう。中でも工作機械・集中/分散工業・建設・計算機の優先度は高い。
海軍の徹甲弾系(砲塔ツリーにある)は研究コストが安いため、年始まで半端な時間ができたときに取ってもいい。
外交
ドイツはポーランド→低地諸国→フランスの順に宣戦布告してくる。連合国の盟主たるイギリスはともかく、フランスは自ら連合国に加わらない限り、ポーランド戦やベルギー戦の最中にちょっかいが出せない。特にベルギーを守る場合は大問題。
よって、1939年になったら政治力50を使ってポーランドに独立保証し、ポーランドが殴られると同時にドイツ(&イタリア)と開戦できるようにした方がいい。展開によっては、北仏での戦闘前に北アフリカを片付けられる。
貿易
資源豊富なフランスだが、石油は一切採れない。民間経済を脱した後、海空軍の訓練を行う際は輸入を検討しよう。
戦闘機を増産するとゴム(+場合によってはアルミ)も不足する。連合側であれば輸入先には困らないので、こちらも輸入で賄おう。一応、ディシジョンやインフラ開発でも少し増やせる。
建設
民需工場33、造船所11はひとまず十分な数値。筆者は初手で1つだけ民需工場を建てるが、これは趣味。基本的に軍需工場連打でOKだろう。
戦争が近づいてきたら、北仏にレーダー基地を建てておくといい。空戦の支援になる。
ベネルクスや北海、ドイツ西部への影響も考えると、アルザス・ロレーヌやパ・ド・カレーに建てるのが良いか。
また、アルプスやチュニジアでは補給の厳しい箇所がある。必要に応じて工事しておこう。
生産
陸・空軍
初期状態では、少ない軍需工場を多様な装備の生産に振り分けている。
高難度では軽戦車やトラックを作っている余裕は無いため、以下のような優先度で割り振りを見直そう。
- 支援装備
主力師団の工兵用に工場を1つだけ割く。 - 野戦砲・対空砲
対空砲は新規で生産開始しよう。それぞれ1~2ずつ軍需工場を割り当てる。 - 歩兵装備・戦闘機
とにかく数が必要。
ただし、戦闘機生産は1936年式を研究し終えてから。 - 爆撃機・空母艦載機
開戦後、前線が安定したら生産を開始する。すなわち、当面は放置。 - 列車・トラック
初期の在庫が結構ある。これも後回しだ。
初手では支援装備1・対空砲1・野戦砲1・歩兵装備5とするべきか。
海軍
新鋭戦艦2隻(リシュリュー、ダンケルク)の他、補助艦や潜水艦を建造中。特に問題はないラインナップなので、このまま建造を続けていいだろう。
戦艦2隻は1939年初頭を目安に完成させたい。造船所2~3の割当を予約しておき、駆逐艦や潜水艦が完成したそばから割り当てていけば、十分に間に合うはずだ。
さらなる新造艦を開戦に間に合わせるのは難しい。レーダーを載っけたり、対空砲を換装したり、細かな近代化改修でもしておこう。
旧式潜水艦に機雷敷設能力を持たせるのはかなり有効。600series/630seriesをSaphir Classに変更すれば、海軍経験値の消費をせずに機雷装備を付与できる。
兵站
野戦砲・歩兵装備・支援装備・軽戦車が不足。戦闘機・戦術爆撃機・対艦攻撃機も定数を満たさない航空隊がある。
特に歩兵装備は15000も不足している。師団を追加訓練する必要もあるため、重点的に生産していこう。
一方、トラックは不足なし、列車と輸送船は備蓄あり。
後ほど説明する通り、自動車化歩兵師団を解散するなどしてトラックの備蓄を作れば、補給面の心配は薄いということだ。軽戦車も同様の方法で不足を解消できる。
航空機は、戦闘機だけでも定数を満たせるように増産しよう。
将校
長官・軍最高司令部・理論家
陸軍長官は能力の高いモーリス・ガムランかマクシム・ウェイガンの2択。開戦までに必ず雇うこと。いずれも対応するNFを踏まないと雇用できない点に注意。
海軍長官はフランソワ・ダルランで問題ないだろう。勿論、政治力に余裕ができるまでは放置でいい。
空軍長官は好みで選択。空軍経験値を早期に稼ぎたいが政治力が足りない……という局面は考えられるため、専門家の2人も雇用を検討する価値はある。
軍最高司令部は歩兵向けの人材がおらず、微妙なラインナップ。空海軍の人材はそこそこなので、空軍強化のために雇う程度か。政治力さえあれば、専門家でも何でも雇って陸軍を強化したいのだが……。
理論家は一通りいる。速度ボーナス持ちのシャルル・ド・ゴールはNFの都合上、残念ながら雇えないだろう。
そもそも陸軍ドクトリンが進めづらい・無理に進めなくてもいい(大規模作戦ドクトリンの第一段階が研究完了しているため)ので、ここは空軍ドクトリンの担当者を雇っておこう。どちらを雇うかは政治力次第。
将軍
陸海軍共に、そこそこの人材は揃っている。「将軍が足りない!」という事態にはならないだろう。陸軍人材の質はドイツ相手だと少し辛いが。
陸軍については、機甲師団をシャルル・ド・ゴールに預け、歩兵師団は高いスキルの指揮官や「歩兵士官」持ちに預けよう。
元帥は全員が「守旧派」「防勢ドクトリン」持ち。素直にマクシム・ウェイガンを起用すればいい。元帥を2人使う場合、もう1人は好みで。
海軍は主力をフランソワ・ダルランに、空母艦隊(=ベアルン入りの艦隊)をジャン=ピエール・エステヴァに、と分けていこう。活動する海域やミッションを分割していくと、全員に働いてもらうことになりがち。
ルネ=エミール・ゴドフロワは初期状態で「機雷敷設者」の能力を取得できるため、機雷敷設可能な潜水艦を任せたい。
ドクトリン
先述した通り、陸軍ドクトリンは大規模作戦ドクトリンの1段階目が完了している。当面このままでいいだろう。
ただ、戦車をろくに使わないため、陸軍経験値がダダ余りする場合は、割高でも陸軍ドクトリンを進めておくといい。
海軍ドクトリンも、艦隊保全主義の1段階目を取得済み。海軍経験値は既存艦の近代化改修や技術研究の加速にも使うため不足しがち。独伊海軍はドクトリンの改善無しでも倒せるので、一旦忘れよう。
空軍ドクトリンは白紙。ただし、理論家には作戦整合性ドクトリンのコスト-15%の人材がいる。
仮想敵のドイツ空軍はドクトリンをガンガン進めてくるため、制空権争いで不利に立たされやすい。NFによる加速なども絡めて、何とか追い縋りたい。
陸軍
編成
歩兵師団テンプレートが3種類、軽戦車師団も2種類ある。
前者は「工兵・砲兵付き」「砲兵付き」「支援中隊無し」となっており、使い分けが可能。支援装備が間に合う分だけ工兵付き師団を繰り出し、足りない分を工兵無し師団で補おう。
支援中隊無しの師団はマジノ線やコルス島の守備、補給が厳しいアフリカ戦線の補助要員として使おう。
軽戦車師団の片割れは「軽戦車大隊×4のみ」のどうしようもない編成なので、解散推奨。
もう片方の軽戦車師団は軽戦車5自動車化歩兵5に変更して使おう。経験値と装備が足りていれば、中隊も多めに盛っていい。
これは戦車戦をするための師団ではない。北アフリカやイタリアなど敵が弱い戦場で、装甲・機動力を活かした突破役を務めるのだ。
騎兵や山岳兵は編成をいじっている余裕がないか。野戦砲の備蓄が十分あるなら、山岳兵に支援砲兵中隊を付けるのは有効。
初期軍
本土に53個師団、アフリカや中東に18個師団、アジア(インドシナ)に3個師団が展開中。数は当然足りないので、開戦に向けて軍拡していこう。
初期では騎兵や山岳兵も含め、全ての師団テンプレートが使われている。使いやすいように整理していこう。
このうち、前述した軽戦車のみの師団は不要なので解散。また、自動車化歩兵も数個残して解散(あるいはテンプレート変更でただの歩兵師団に変更)しよう。こうすることで、軽戦車とトラックの十分な備蓄を作り出すことが出来る。
騎兵や山岳兵は通常の歩兵に切り替えてもいいし、そのまま使ってもいい。イタリア戦線の山岳兵は支援中隊抜きでも結構強い。
海軍
戦艦5隻、空母1隻、重巡7隻などが展開中。何隻かはアフリカやインドシナにいる。
英海軍の援護もあるので、独伊海軍とは現状でも十分に渡り合える。また、戦艦5+2(建造中)を別の艦隊に配備することで、同時に2~3箇所への沿岸砲撃が可能だ。
潜水艦は機雷敷設可能な艦と、そうでない艦を分けて編成し直そう。
ドイツよりイタリア海軍の方が強い(対艦攻撃機も飛んでくるし)ので、機雷を撒くなら地中海だ。ただし、潜水艦が発見されやすい浅海には行かないこと。
また、軽巡洋艦や潜水艦を使って通商破壊するのも面白い。艦・将校の経験値や戦争への貢献を稼げるし、特にイタリア相手ならいい嫌がらせになる。かも。
輸送船の通行があり、敵の護衛艦も少ないイベリア沿岸~アフリカ沿岸~カーボベルデ海域の3海域が良さげ。地中海は間違いなく輸送船がいるが、護衛艦隊にかち合うと辛い。
空軍
陸上に戦闘機432、戦術爆撃機204、対艦攻撃機24を保有。加えて、ベアルンの航空隊20機が用意されている。戦闘機は増産していこう。
戦術爆撃機の追加生産は厳しいが、アフリカ戦線などは敵戦闘機が飛んでこないことも多い。60/90/30/24機と細かく分割されている点を活かし、4方面に分けて飛ばしていこう。敵機がいなければ、少数の爆撃機でも制空権が取れる。
逆に、敵機の多いベネルクスなどでは飛ばさないように。対艦攻撃も反撃で削られやすいのでNG。
ベアルンの艦載機はこれまた増産しづらいが、何度か艦隊戦をやる程度なら保つはず。
おわりに
長くなってしまったので、今回はここまで。
次回は改めて、初手の行動を決めていきます。