今日、11月30日はフランス海軍のル・ファンタスク級大型駆逐艦、ル・テリブルの進水日である。
それゆえ、私がスマートフォンアプリ・アズールレーン内でル・テリブルと「ケッコン」するのに選んだ日でもある。
本記事ではアズールレーンのル・テリブルについて語り散らしておきたい。
正直、このネタは怪文書にしかならないことが目に見えていたので、脳内に湧いた火種をそっと消して墓まで持っていこうか迷ったのだが、私もアプリも元気なうちに文章化しておくこととしたい。
キャラクター造形
今やリリースから丸8年、アズールレーンはスマホゲームとしてはベテラン選手と呼んで差し支えない域に差し掛かっている。
そのゲームとしてのジャンルは「シューティング」だが、「シューティングの遊べるキャラゲー」と捉えた方が実状に近いだろう。
キャラゲーが成功するために重要なことは何か?当然、「ユーザーに好かれるようなキャラクターを実装する」ことである。
したがって、700~800もいるアズールレーンの実装キャラクターは、「中身は素直で良い子」が多い。例え身に纏っている布の面積が極小で、恥じらいをどこかに捨ててきたんか!?というKANSENであっても。
翻って、ル・テリブルのキャラ付けはどうだろうか。
パッと見、お人形さんのような可憐でエレガントなルックスだが、一度口を開くと
- 指揮官(プレイヤー)をイジる
- アイリス陣営の2トップをどっちもイジる
- 姉妹艦(主に「賢姉」ル・マラン)をイジり倒す
- 口だけではなく実力もある、母港最速を巡る争いについては「負かしてあげてもいいですが」と余裕の発言
- 会うKANSEN会うKANSENに「うわでた」的な反応をされる、あのアーク・ロイヤルにさえ
- タッチ2ボイスですら、怒るでも恥じらうでもなく「弱みを握れたから」と不敵に笑う
……はっきり言って、「良い子」というより「嫌なヤツ」に近い。アズールレーンの実装キャラでは珍しく、「俺は嫌いだ」というユーザーがいても不思議ではない雰囲気である。



ほんへでの活躍
しかしながら、単なる嫌なヤツではない。アイリス/ヴィシアを巡る一連のイベントでは大立ち回りを演じてみせている。
キャラ設定として、ル・ファンタスク級はそれぞれ護教騎士団に所属しており、まあ駆逐艦らしく一兵卒っぽい立ち位置になっている。
のだが、ル・テリブルだけは事情が違い、アイリスの暗部である審判廷に身を置きつつ、イベント中は自由アイリスのトップ・リシュリューの副官的ポジションを務めており*1、さらに当初はヴィシアサイドへの潜入もこなすというワークホースっぷりを発揮している。
本人はそれを何とも思っていないようで、アイリスのためなら汗をかくことを厭わないという真っ直ぐな愛国心が垣間見える。その立場上の優位を活かしてリシュリューとジャン・バールのどちらにもちょっかい掛けたりしているんですけど。



また、窮地に陥ったマルセイエーズに対しては「任務中に何かあったら迷わず自分の命を守れ」「アイリスの犠牲はもうたくさんだ」と発言しており、仲間思いな一面もある。この忠告にもかかわらずマルセイエーズが使命を優先するような行動をとった際は「これだから戦闘バカは」と、直球の悪口が(心の中で)飛び出している。これもまた、相手の身を案ずるからこその言葉だろう。

飄々とした態度の裏に、こうした仲間や祖国に対する芯のある想いがある点は非常に印象的であり、ここは率直に言ってカッコいい。

カワイイ一面
かと思えば、可愛らしい面も持ち合わせている。
その余裕ある態度・何でもできそうな底知れぬ雰囲気とは裏腹に明確な「弱点」の描写があり、例えばめっちゃ猫舌。ボイスに加えて、びそくぜんしんっ!や1コマ漫画でも擦られており、相当なものである。

また、寝起きがぽやぽや。これはル・マランのぐーたらとはまた違い、日頃凛々しいのに朝だけは賢姉以上に弱いというギャップである。寝間着着せ替えの好感度セリフは必聴。
そして、ケッコン時セリフを筆頭に、愛を囁く時は素直に伝えてくる。

キャラクターデザイン
ビジュアル的な面、特にデフォルト衣装にも触れておきたい。
アズールレーンといえばそのどえらい服装とすっげー身体が代名詞だが、立ち絵を見れば分かる通りル・テリブルは露出も無ければボンキュッボンでもない。
しかしながら、
- 白・青を基調に金を差した、アイリスらしい美しい配色
- 聖職者と騎士の要素を足したようなゴツめの装備と、ふわりとしたスカートやリボンの柔らかな印象の対比
- ミステリアスさを醸し出す眼帯
- 「自由」を象徴する羽、及び壊れた鳥籠
- こちらを真っ直ぐ見据え、戦いに望む決意を思わせるような138.6mm砲
- 落ち着いた様子の立ち絵ながら、「母港最速」であることを思い起こさせるような躍動感あるエフェクト
これらの要素が絡み合ったデフォルトの立ち絵は非常に完成度が高く、個人的にめちゃくちゃ好き。これまでスルーしてきた皆様も是非ガン見していただきたい。

盤外戦術
ル・テリブルが初めて顔を見せたのは、リシュリューらアイリス/ヴィシア艦が実装されたイベント「神穹を衝く聖歌」。2020年のことである。この時点で筆者は「ほービジュええやん」という程度。
しかし初回開催時は顔見せだけであり、実際に獲得できるようになったのはその1年後。初っ端からおあずけを食らったのである。振り返ると、もうこの時点で後日好きになる下地ができていたような……。
また、ル・テリブルには水着の着せ替えもあるのだが、入手方法が曲者。大陸版(簡体字版)5周年を記念したグッズ……もといリアル指輪に付いてくる限定品として実装されたのだ。
アプリ内通貨であるダイヤの定価から考えると、通常の着せ替えの3倍値。「アプリ内アイテムの『結婚指輪』でなくリアル指輪を要求してくる女」として筆者の脳裏に刻まれたのであった。


まとめ
こうして、見た目・中身ともに刺さった上に、盤外戦術で吊り橋効果*2まで揺り起こされてしまった筆者。
アズールレーンをやり始めたころは「ケッコンはせずにプレーするか」と思っていたのだが、気が付けば色んな意味で指輪を渡していた。そして他のKANSENには(戦力強化の方向を含めて)誰にも上げていない。おれの負けである。
なんなら(アプリ内の)バレンタインデーチョコを貰うイベントでも「毎年別のKANSENから貰おう」だったのがある年を境にずーっとル・テリブルから貰っているし。
かくなる上は他のユーザーにもル・テリブル に負けてもらいたい の魅力を知ってもらいたいのだが、いかんせんル・ファンタスク級と言えばル・マランの露出*3が圧倒的に多く、なかなかスポットライトが当たりにくいのが実情である。そうした背景もあり、後日恥ずかしさのあまり目を覆いたくなる文章が生まれるリスクを背負って筆を執った次第だ。
そんなわけで、今この記事を読んでいるル・テリブル未所持の皆様は、アプリを開いて小型艦建造をぶん回しいただきたい*4。
あなたの指揮官生活をより豊かにしてくれる、エレガントで皮肉屋で可愛らしいKANSENが待ってくれていることだろう。