こんばんは。飛鷹です。
「ノラと皇女と野良猫ハート」、クリアしました。
未知・あっすー・シャチ√は6月中に終わっていたのに、そこからパト√完走まで何故か3ヶ月もかかりました。ついでにブログ自体1ヶ月くらい更新していませんでした。ダメみたいですね……。
ということで、今回は各ルートの雑感をざっくりと語りたいと思います。
ネタバレにお気をつけください。
なお、ここで記すのは無印単体で見たときの感想になります。2も購入だけは済ませているので、プレー後に別記事で。
未知√
テーマは多分、「家族」。それも、陰の部分まで含めた。
ノラも未知も2人揃って恋愛偏差値ゼロ、そこに未知の精神的な脆さやドが付く不器用さが重なりもうメチャクチャ。
まず、付き合うまでに一苦労。付き合い始めてからも一苦労。
とんこつ系魚介スープしたり、680円税別したり。かと思えば、卵の殻をバリバリしたり、アイスでイチャイチャしたり。どーでもいいことで感情が上下にブレまくるため、「初々しいかよ!!」と叫ぶこと多数。
後半は黒木家の親子事情がログインし、余計に面倒なことに。尤も、誰が悪いと言うよりは単に黒木親子の「人の愛し方」がド下手くそなのかなあ、というところ。似たもの親子。
そして、そんな荒波に揉まれる2人を、周りのキャラが総員保護者となって支えている。みんな優しいね。
ところでラスト、誰かアクションゲーム化してくれませんか。
あっすー√
テーマは多分、「仲間」。これも、陰の部分まで含めた。
ノラは彼女のことを「不器用(な優しさ)」と評するが、むしろ器用な部類なのではないか。料理もあっさり習得したし。
表面的には明るく、頭も回る(学校の成績はともかく)。一方で内には人一倍の寂しさを隠しているし、頭がいい分色々なものが見えてしまい苦労する。どこかの佳奈すけさんと同様に「器用で不器用な後輩」枠かな、というイメージ。素敵な仲間に支えてもらうところもコミで。
一方、ノラとのお付き合いは、最初こそ一山あったものの、そこそこ順調。
イチャついている2人はかわいい。というか、手玉に取られているノラがなんかかわいい。
シャチ√
テーマは多分、「母」。シャチママ。
未知とはややベクトルが異なるものの、やはり恋愛偏差値は不足気味。
ただ、他の√と比べるとあっさり風味。他3名は恋愛するに際し「内なる心情」「外部環境」の双方で何かしらの課題があるのに対し、シャチ√は心情面を乗り越えた時点でほぼゴールしているためか。
何しろ冥界さんサイドと違い、天の物分りが良すぎる。まあ幸せならしょうがないよね。
なお、vita版なので直接的なシーンはカットされているが、ランナー1塁でショート真正面にゴロを転がすくらいの危険な発言は大量にあった。あー今日も世界が快晴だ。
パト√
テーマは多分、「家族」。そして「生と死」。
姉、妹、母、そして世界と乗り越えるべき障害は多くて重いのだが、パトの純真無垢さがその辺を和らげてくれ、ぴゅあぴゅあな恋愛模様を描いている。まあアレなシーンでは純真さが牙を剥くんですけどね。痴的好奇心。
そしてクライマックス。「世界か彼女かどっちか選べ」と言われて迷いなく世界を取れる、その辺がノラのカッコよさであり、2人の愛の深さなんだなあと。「天気の子」も似たような構造だけれど、あっちは世界を捨てて彼女を取った。これはもう童貞かそうじゃないかで覚悟が違えんだよオラということでよろしいか!?(?)
なお、√中ではルーシアとユウラシアもまさかの同時攻略。個人的にはユウ関連の話が結構好き。パトの頑張りとか、姉としての優しさと厳しさとか、ユウの子どもゆえの残酷さとか、密かに抱いている寂しさとか。
「ちょっと泣きまーーーーす!!」
その他
ナレーションの多用、大事なシーンに捩じ込んでくるギャグ。
この手のゲームとして王道のようで、ちょっとアクも混じっている本作だが、正直全く気にならなかった。むしろ、軽妙な語り口で物語の飲み込みを容易にしたり、パト√や未知ルートが過剰に重くなるのを防いでくれたり、効果的であったように思う。
それはいいとして……
やっと1本終えたと思ったのに。