こんばんは。飛鷹です。
私のあまりの体力不足っぷりに開催が危ぶまれた甲子園現地観戦ですが、結局フルコースで実施してきました。
準決勝が始まる前にササッとレポートします(折り畳んでいます)。
関西入り
8月15日、金曜日。
仕事を終えた後、自宅で装備を整えて華麗に出発。早速帽子を忘れた上、気付いたときには列車内。現地で買えばいいさとそのまま行進を続ける。
ちなみに、結論から言えば翌16日に帽子は手に入らなかった。甲子園グッズショップの在庫がちょうど見当たらなかったもので……。
東京駅22:00発の高速バスで大阪へと向かう。
スイスイ走る上に途中停車もしないので駅メモが捗って仕方がないが、翌日は長丁場の戦い。寝ないと体力が保たないので、消灯とともに夢の世界の住人となった。
8/16
台風の影響で定刻通りに大阪駅着。普段は定刻前につくし多少はね?
例年と違い、朝食をすっ飛ばして甲子園にダッシュする。内野席が取れるとしたら平日の今日しかないのだ。
1塁特別自由席、目の前で完売。
私は怒りの撤退、即座に外野席のチケットを購入し、球場入りしたのであった。
第1試合 岡山学芸館0-18作新学院
作新学院が大勝。打っては18得点、投げてはエース・林が8回途中までノーヒットノーラン。
しかし、個人的に目についたのは守備。特にセカンド・松尾の動きがよかった。
岡山学芸館は初戦で顔面に打球を受けた丹羽が復帰し、先発。9回は無失点投球・レフト前ヒットで意地を見せた。
第2試合 東海大相模4-9中京学院大中京
中京学院大中京が見事な集中打で逆転勝ち。
序盤は走塁ミスがあって攻めあぐねるも、7回に8安打を集中。相手のミスにも付け込んで7点を奪い取った。
投げては4人による投手リレー。エース左腕の不後が粘りの投球、最後は赤塚がMax148km/hの速球を武器に締めた。ちなみに、野球速報アプリは赤塚の31球中30球がストレートだったと伝えている。
東海大相模は4番・山村が無安打に抑えられるなど、打線の後ろ側に元気が無かったのが響いたか。
第3試合 明石商3x-2宇部鴻城
明石商がサヨナラ勝ち。
初回、私が昼飯を買いに行っている間に2ランホームランが飛び出し、宇部鴻城が先制。しかしその後はなかなかランナーを返せず。
一方明石商も1アウト満塁からファーストライナーゲッツーなど、なかなか攻めきれていなかったが、5回に重宮のホームラン、8回にスクイズもとい3塁ランナースタートからの内野ゴロで同点に追いつく。
同点の場面での派手な喜びようは、「同点にしておけばどうにでもなる」といった類の心の余裕だったか。
決着は10回、1アウト満塁から8番・河野のスクイズ。
大勢の観客も含めて、多くの人に読まれていたであろうスクイズ、しかもフォースプレーとなる満塁機であったが、いともあっさり決めてみせた。
サヨナラの瞬間に崩れ落ちる宇部鴻城バッテリーの姿が印象的であった。
第4試合 八戸学院光星7x-6海星
2試合連続のサヨナラゲーム。
初回に海星がホームランなどでいきなり3点を先取。しかし、八戸学院光星が近藤・太山のホームランなど、4回までに6点を取ってひっくり返す。
2本のホームランはいずれも逆方向ながら、よく伸びた。
ここから一方的な展開になるかと思いきや、6回に海星が同点に追いつく。さらに海星・江越、八戸学院光星・山田の両投手がよく投げ、同点のまま9回へ。
8回裏には海星センター・松尾悠の好返球で本塁刺殺を記録するなど好守備もあった。
9回表、海星が2アウト3塁のチャンスを作るも逃す。裏の八戸学院光星は1アウト満塁。
ここで6番・下山がセンター前に詰まりながらも落とし、見事サヨナラタイムリー。熱戦に終止符を打った。
結果論だが、思い切った外野前進守備を敷いていれば、結果は違ったものになったかもしれない。
ただ、強敵相手に見せた粘りに惹かれてか、地元勢でもないのにライトスタンドからは賑やかな声援が送られ続けていた。
8/17
朝4時20分、奇跡の起床。
前日はきちんと熱闘甲子園を見てから寝たため、睡眠時間が怪しいが、とにかく球場へ急ぐ。
5時半に球場入りしてもこのザマである。徹夜組どんだけおんねん。
この日も外野席へ行くことにした。
第1試合 高岡商4-9履正社
履正社が打ち勝った。
序盤からヒットを重ねて好機を作り、3回に先制。以降も井上の2ランなどで加点した。このホームラン、低めのカーブを掬ったかに見えたが、グーッと左中間スタンドまで伸びていった。
高岡商も2桁安打を放ち、9回に2点を返す粘りを見せた。中盤にもう2点ほど入れていればまだ分からなかったか。
しかし、大エースが引退した直後の代でまた2勝したのは大健闘だろう。拍手を贈りたい。
第2試合 星稜4x-1智弁和歌山
優勝候補同士の1戦は今大会屈指の激闘に。
星稜エース・奥川は序盤からノッており、ストレートは154km/hを記録。変化球含めてボール球がほとんど無く、投げればストライク、投げれば三振。
6回に失った1点もエラー→併殺失敗が原因であり、自責点はつかず。圧巻の投球だった。
一方智弁和歌山も先発・小林が1失点で粘り、左打者(1番・東海林、3番・知田)を迎えるところで矢田が繋ぎ、6回からエース・池田へリレー。ある程度ヒットは打たれつつも得点は許さず、バックも堅い守備で盛り立てる。
両者延長に入っても譲らず、さらにタイブレークでもバントを防いで得点を許さない。13回表裏、14回表裏、いずれも先頭打者はバント失敗である。
やる方は勿論、見ている側もしんどい一戦にケリを付けたのは星稜6番・福本。この日2安打でバットが振れており、先制のホームも踏んでいたが、最後にもう1つ、サヨナラ3ランという大きな仕事を成し遂げた。
これだけ長い試合でありながらエラーは両チーム通じて1つだけ、四死球も3個ずつ。緊迫の投手戦を演じてくれた。
ちなみにぼくはあまりの暑さに「はよ終われ」とか唱えていました。
第3試合 敦賀気比3-4仙台育英
仙台育英が逆転で競り勝った。
敦賀気比は初回、3番・杉田をいきなり頭部死球で欠くも、3回に先制。一方仙台育英は5回・6回と2点ずつを挙げて逆転。2番手・大栄が流れを止めたことも大きかった。
敦賀気比は8回裏に1アウト1・3塁のピンチでスクイズを空振りさせ、挟殺プレーなどで走者2人をアウトに。無失点で切り抜ける。
するとその裏に1アウト1・3塁のチャンスを作るが、ここで仙台育英が送り出した3番手・笹倉が好救援。4・5番打ち取って逃げ切った。
派手な打撃戦になるかと予想していたが、蓋を開けてみればロースコアの接戦であった。
第4試合 鶴岡東6-7x関東一
本日2度目の延長戦。
序盤は点の取り合い、中盤は関東一が走塁ミスで流れを掴めず、逆に鶴岡東が足を絡めて得点。しかし7回に関東一が連打で追いつく。
関東一は2番手で登場したエース・土屋が強打の鶴岡東打線を1安打に抑えるピッチングを披露。攻撃のリズムを作るが、鶴岡東も9回裏2アウト1・2塁、10回裏2アウト2塁を耐えて望みを繋ぐ。
接戦続きの1日に、試合中思わず「もっと球場にいさせてくれ」と心が叫んでいたほどだった。
しかし最後は11回裏、5番・平川のタイムリーで関東一が押し切った。
ヒットの数は最終的に6対18ながら、その差を感じさせない激戦であった。その戦いぶり惹かれてか、地元勢でもないのにライトスタンドからは賑やかな声援が送られ続けていた(デジャヴ)。
8/18
前々日、前日と睡眠時間が少なく、この日は貫禄の寝坊。
加えて昼からは海遊館へ行くことを決めていたため、第1試合の途中から第2試合の5回裏終了までを観戦。
これがどういう意味かお分かりいただけるだろうか。そう、2本の満塁ホームランをどっちも見ていないのである。ちくしょう。
第1試合 明石商7-6八戸学院光星
昨年を思い出させる因縁のカード。
序盤、明石商が6点を取って試合を優位に進めるかと思われたが、八戸学院光星は2番手・横山が追加点を許さず。その間にジワジワと追い上げ、6回に押し出し四球で追いつく。
なお、この四球を選んだのは下山。そして、5回裏ノーアウト満塁から強烈なサードゴロでエラーを誘い、2点を挙げたのも下山。何回満塁で回ってくるのん?
決勝点は8回表。スクイズ失敗でチャンスが萎んだところでワイルドピッチが飛び出し、棚ボタの1点。これをエース・中森が守りきった。
計19四死球が飛び出すなど荒れ模様の展開の中、7回途中から出てきた中森の投球は安定しており、試合を上手く締めた。
第2試合 中京学院大中京6-3作新学院
中京学院大中京がまたも逆転勝利。
作新学院4番・石井がホームランを打ち、初回に先制。その後は両者0行進が続き、私も5回終了時点で引き上げる。
すると8回、中京学院大中京・元に逆転満塁ホームランが飛び出す。見たかったなあ。
元は投手としてもきっちり仕事を果たし、投打で思うような活躍ができなかった東海大相模戦の借りを返す形となった。
帰宅まで
内野席は取れず、最後にこんなオチまでついてしまったが、全体的には大満足。
明石商のサンバ・デ・ジャネイロ、八戸学院光星のフェスティーヴォ、智弁和歌山のジョックロック、海星(=長崎代表)のV-ROADなど、各校の「テーマ曲」も多く聞くことができ、耳でも楽しめた。というかこれ目当てに行っている面はあるよね。
それはそれとして、海遊館で合流した後輩どもには「お前らのせいで満塁ホームランを見逃した。絶対許さない」とお怒りを表明しておいた。なお海遊館に誘ったのは私の方である。
帰りは駅メモポチポチタイム。
大阪港→コスモスクエア→住之江公園→西梅田/梅田→新大阪と乗り継いだところ、「花」園町を経由。結果、イベントがゴリゴリ進んだ。
おまけ
マジかよお前。