ねこのまどろみ

旅行系サークル「ねこのまどろみ」のブログです。旅行記・プロ野球ドラフト予想・ゲームプレイレポ・鉄道模型工作など雑多に綴っております。

2022年センバツ観戦レポ

こんばんは。飛鷹です。

 

 

3/19〜3/21にかけ、センバツを現地観戦。

以下はその模様をリアルタイムでお伝え(=試合終了後すぐに更新)してみたものです。

 

現地は

隣席が埋まる程度には観客が入り、50人の上限があるとはいえブラスバンドの生演奏も復活。売店やトイレには長蛇の列。不気味な静けさを纏っていた昨年春に比べれば、甲子園が本来の姿を取り戻しつつある。

 

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▲3/19朝の甲子園駅前。チケットの当日販売が無いので人は滞留していない。

 

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▲今年も当日券の販売はない。

 

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売店は場所によっては空いていないことも。ただ観客が多い分、空いている店については、昨年より盛況だった。

 

後はチケットの当日販売・声出し応援・ビール売り子の掛け声が戻ってくれば……というところか。あと、謎キレダンス兄ちゃん。

 

3/19

バックネット裏へ。

途中で雨が降るなど、肌寒さを感じる1日。マフラー持ってきてよかった。

最前列ではなく、雨が吹き込まなかったのは幸い。

 

開会式

途中から球場入りしたのでニュースを見るまで気付かなかったが、式中に選手が倒れたらしい。

関係者からのコメントは140文字以内に纏めて、どうぞ(てきとう)。

 

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▲選手宣誓する倉敷工・福島主将。

浦和学院4-0大分舞鶴

雨で1日順延した開幕戦。

 

浦和学院は序盤こそ攻めあぐねていたが、3番金田が3安打、5番高山が大会第1号。4番鍋倉もタイムリーツーベースと、2回り目以降で中軸が仕事をした。

 

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▲5回裏、ヒットを放つ金田選手。

 

エース宮城は制球が良く、ストレートでも変化球でも簡単にストライクを稼ぐピッチング。追い込んでからは少し慎重になっていた印象もあるが、被安打2、13奪三振で117球完封。

最速は139km/hだが打者のバットが下を潜っており、ノビもあったのだろう。

 

大分舞鶴も奥本-野上のリレーで10奪三振。被安打10ながら与四球2で粘り、守備でもいいプレーが見られたが、打線の付け入る隙が無かった。

 

和歌山東8-2倉敷工

和歌山東エースの麻田は打たせて取るピッチング。合計9イニングで奪三振は1だが与四死球3、被安打4に抑えた。

一球速報を見る限り、カットボールツーシームなどを使って芯を外したようだ。

また、8回裏及び10回裏のピンチでは、左打者が続くところで左投手の田村・山田が好リリーフ。相手の流れを上手く断ち切った。

最後は打線が連打連打でビッグイニングを作って試合を決めた。

 

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▲リリーフ登板し、倉敷工1番・藤井選手をセンターフライに打ち取る田村選手。

 

倉敷工もエース高山が171球の熱闘。10回までは実力伯仲の投手戦を演じた。

攻撃面でも11回裏に食い下がって1点もぎ取ったが、その前の10回裏に走塁ミスでチャンスを潰したのが痛かった。

 

クラーク記念国際2-3x九州国際大付

第2戦に続く延長戦。

 

九州国際大付の香西はスピードこそないが丁寧な投球を見せ、積極的なバッティングの相手打線を少ない球数で料理。尻上がりに調子を上げて、10回を103球で投げきった。

クラーク記念国際はロングリリーフした辻田が好投。若干トルネード気味のフォームからノビのあるストレートを繰り出し、強打の九国打線に対し3回以降0を重ねた。

 

決着は10回。エンドランを決めて1死1・3塁のチャンスを作ると、ここまで当たりの無かった4番佐倉がレフトへ犠牲フライを放ち、サヨナラ勝ちを手繰り寄せた。

 

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▲レフトへサヨナラ犠牲フライを打ち上げる佐倉選手。

 

最後の打球はファウルフライで、飛距離は微妙なところ。あえて落としても良かったが、強打者をアウトにする機会を優先した形か。結果的には3塁ランナーの足が勝った。

 

グラウンド外では、クラーク記念国際側の北海道勢らしからぬアルプス席の人数から繰り出される圧のある応援が印象に残った。

各地のキャンパスから生徒が集まっていたのだろうか(学校法人レベルでいうと環太平洋大学と一緒らしい。あそこも神宮大会での応援に迫力があった)。

 

3/19

外野席へ。

裏手に回ってみると、甲子園歴史館が新しい建物に移り、旧歴史館エリアはメシエリアへの改装工事中の模様。

 

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▲旧甲子園歴史館

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▲新甲子園歴史館

 

第2試合では両隣に他の人が座り、外野席の人権の無さを久々に思い出した。そして、第3試合で人が減ってスカスカになる感覚も。

 

雨はほぼ降らなかったが、日も差したり差さなかったり。

第3試合の終わり際はだいぶ冷え込んでいた。

 

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▲日が沈む〜寒い〜

広陵9-0敦賀気比

広陵が持ち味を発揮。

右投手の敦賀気比・上加世田に対し、左の並ぶ中軸が初回から長打攻勢。クッションボールの処理や送球間の隙をついた走塁も見事だった。

その後も中盤に追加点を上げ、8回にダメ押しの2点と効果的に加点。345番はいずれも4打数3安打と評判通りに打ちまくった。

 

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▲ヒットを放つ4番の真鍋選手。

 

投手陣も森山-松林と140キロ超えの投手リレーで3安打完封。充実の戦いぶりだった。

 

敦賀気比は初回のランナーを三振ゲッツーで潰して流れを逸したか。

 

なお、この試合では「ミスを認めて謝罪する審判」「4文字名字対決」という珍しいシーンが発生。


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▲上加世田-背戸川内の4文字名字対決。

 

長崎日大2-6近江

青いのピンクいのによる一戦は本大会初のタイブレークに突入(なお長崎日大の選手のユニフォームは)。

 

近江はエース・山田が怪我の影響を感じさせない好投。最速146km/hのストレートに加え、スッと逃げていくフォークも有効。7四死球と少し荒れた場面もあったが、13回165球を投げぬいた。最終回にも140キロ超えを記録する、無理やりな体制の1塁送球でアウトにするなど躍動。

打線は9回、土壇場で追いつく粘りを見せると、タイブレークでは打者山田が初球を捉えて決勝点。こいつ昨夏に引き続きとんでもねえ主人公属性だな???

 

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▲9回表、同点打を放つ大橋選手。

 

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▲延長13回表、勝ち越しタイムリーを放つ山田選手。

 

また多少のエラーはあったが、昨年も主力を張っていた津田・横田の二遊間を中心に好守も光った。

 

長崎日大はエース・種村がカーブやスライダーを交えて打ち気を逸し、8回まで無失点とこちらも好投。野手も堅守で盛り立て、6回には中軸が先制パンチ。変化球に崩されることなく外野へ運んでみせた。送りバントも毎度丁寧に決め、幾度もチャンスを演出した。

しかし13回、最後は守りが乱れて点差がついてしまった。2点差で留めていれば、あるいは……。

 

両校の賑やかな応援含め、見どころ満載の好ゲームだった。

 

二松学舎大付3-9聖光学院

投手戦を予想したこのゲーム。

初回から聖光学院が3点を先行すると、5回には大量6点。どちらも四死球やエラーで貰ったチャンスをきっちり活かした。

ヒットも鋭い当たりが多く、6回表の時点で長打3本を含む10安打。打線が課題と言われていた事前評は何だったのか。

 

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▲6回表、高中選手の安打でチーム10安打目。

 

エース・佐山は3失点したが、100球もいかずに完投。

 

二松学舎大付は3番手・大矢が好投、中盤以降は当たりも出てきて3得点したが、5回までの9失点は重すぎた。失点に絡むエラーも痛かった。

 

3/21

再び内野中央席から。

 

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▲ネットが無いのでファールボールが怖い。

 

第1試合では、前2日と違って直射日光が暖かい。というか眩しい。

装備していたマフラーを帽子に切り替えつつ観戦。

 

ところが第2試合になると日が銀傘に隠れてしまい、風が通っていくこともあって肌寒くなる。帽子をマフラーに切り替えて観戦。和歌山東の継投かな?

 

山梨学院1-2x木更津総合

右の好投手+繋がりのある打線の関東勢、という似た者同士対決。スタンドがオレンジ色か青色かの違いしかねえな(てきとう)。

 

木更津総合の越井はテンポよく・ダイナミックに・声を張り上げながら勢いのある球を投げ込み、山梨学院の榎谷はゆったりとしたフォームから制球よく投げ込む。

 

 

中盤以降は互いの好守もあって全く場面が動かず延長へ。

延長に入ってからは外野フライが多くなるが、得点にまでは至らず。2日連続のタイブレークへ。

 

先攻の山梨学院はここでバント失敗+セカンドゴロゲッツーに終わり無得点。木更津総合はショート・空を中心に最後までガチガチ守備だった。

後攻の木更津総合に対し、山梨学院は内野5人シフトまで敷いて抵抗するが、最後は榎谷が押し出し四球で決着。

 

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▲13回裏、バント警戒で内野を固める山梨学院ナイン。

 

しかし、両投手合わせて四球は僅かに5。

山梨学院の内野守備が序盤にバタバタした以外は守りも堅く、非常に締まった好ゲームとなった。

 

やきうおもしれーな(小並感)

 

日大三島0-4金光大阪

金光大阪・古川、日大三島・松永と共に不安定な立ち上がり。日大三島は1アウト1・2塁のチャンスを作るが活かせず、一方金光大阪は5番・貴島がしぶとく落として先制。暴投も絡んで3点を先行。

 

その後は両投手がだんだん立ち直り、ストレートとスライダー中心の投球で0を並べる。どちらのチームもちょいちょいエラーはあるが、失点はせずに食い止める展開。

 

次の1点が重くなる中、金光大阪が6回にスクイズを決め、貴重な4点目。

古川が被安打4の完封でリードを守りきった。

 

 

日大三島はキーマンの打者松永が封じ込まれるなどあと1本が出ず。点差ほどの戦力差は感じなかったが、点は取れるうちに取っておきましょうといったところか(それはそう)。

 

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▲5回表2死満塁、松永選手と古川選手の対決は古川選手に軍配。

 

高知4-2東洋大姫路

1回表、2アウト2・3塁が東洋大姫路レフト・賀川のダイビングキャッチで無得点に終わると、4回までは投げ合いに。今日こんな試合ばっかだな。

 

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東洋大姫路・森選手。130キロ台中盤だがノビのあるストレートが光った。

 

試合が動いたのは5回。高知が4本のヒットを集めて3点を先行。さらに6回にも1点入れる。

継投のチームである高知は先発の山下をサードに回し、6回から中嶋にスイッチ。明徳義塾・吉村を彷彿とさせるトルネード投手だが、もしかして高知県で流行ってたりします???

 

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▲投球モーションに入る高知・中嶋選手。

 

8回に2点を失うもののリードを保ったまま9回を迎え、最後は3番手の日野が締めた。

両チーム6安打・2与四死球・2失策と同一の成績、随所に好プレーも飛び出す拮抗した試合だったが、集中打の分だけ差がついたというところか。

 

ところで高知側のブラスバンドが演奏していた「英雄」。かなりアガる曲だし、有名どころの気がするが、そういえば甲子園で聞いた記憶は無かった。

5回にはこの曲と共に先制点を上げたし、新たな魔曲になったりしないだろうか。

 

雑感

まだ開幕3日間の9試合を消化したのみだが、既に延長が4試合うち2試合はタイブレーク決着

この3日間は実力差の小さそうなカードが並んでおり、接戦を予想していたが、その通りの出だしとなった。余計な四死球やエラーが少なく、「スコアだけ接戦のgdgd試合」ではないので見ごたえも◎。

 

また、昨年に引き続きロースコアの展開が多く、コロナ禍の影響は依然として残っているか。大会第1号は早々に飛び出したのだが……。

逆に言えば、打線が好調なチームは今後期待が持てる。広陵とか。

 

投手ではカーブを有効活用している選手が目立った。

今どきの投手といえばスライダーやチェンジアップが多いイメージだが、100キロ前後のカーブで緩急をつけようという配球が何度も見られ、その緩いボールを引き付けて打とうする打者との攻防が繰り広げられた。

遠目に見るとスライダーやフォークは見分け付きにくいけどカーブは明らかに違うので見ていて楽しいです(本当に雑な感想)。

 

ともあれ今年も無事に大会が始まり、現地観戦できたのは良かった。生演奏も聴け、非常に楽しかった。

夏こそ、完全体の甲子園を見てみたいものだ。

 

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▲夏も行きたいね。

 

ごはんのじかん

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ごちそうさまでした。