ねこのまどろみ

旅行系サークル「ねこのまどろみ」のブログです。旅行記・プロ野球ドラフト予想・ゲームプレイレポ・鉄道模型工作など雑多に綴っております。

彷徨い歩いてヨーロッパ・食い倒れ道中記~15日目~

ICEとTGVと時々グルメ

 

喉渇いたああああああああ!

 

夕食にしょっぱいものを食べまくったためか、激烈に喉が渇いて目が覚める。宿の冷水機で水を呷り、宿を出発。

 

▲同じ出発時刻が2本。併結しています。

 

今日はほとんど移動に費やす。まずは7:52発のエッセン/ベルリン行きに乗り、フランクフルト・アム・マインまで向かおう。

未だに喉が渇いているので、駅のコンビニで水1.5リットルと、フルーツセットをお買い上げ。やはりこういった店の店員は無愛想だが、「Danke」と言えば「Bitte」と返してくれる。挨拶大事。

 

▲FRANKF

 

昨日体験した通り、ICEはユーレイルパスのみで乗車可能だが、このフランクフルト行きは旅程決め当初からの確定事項である。したがって、多少のお金を支払って座席予約している。

ちなみにこの表示、ミュンヘンを出発した時点で、ミュンヘンからの予約分は消滅し、次の乗客(我々の例で言えばフランクフルトからの乗客)の予約表示に変化した。

 

7:52、今日は遅れもなく出発。平日朝の便とあって、ビジネス需要もあるのだろうか。車内は満員である。

我々3名は2*2の座席に対して横並びで着席したが、残り1席にも当然人が詰めていた。

 

▲テーブルは奥行方向が幅広。食事などを広げるには適している。

 

車内で軽く朝食。昨日のパーティーで余ったパンやハムでサンドイッチ(?)を作りつつ、私はフルーツもつまむ。

通路側-通路側-窓側という配置の我々3名、真ん中にいるのが私なので、私の座席のテーブルが中継貿易の拠点と化す。

 

▲サイズも十分。

 

そして車内の食堂車も利用。アプフェルシュトゥルーデル(4.9ユーロ)をいただく。うまし。

ICEの食堂車は2種類あり、「BordRestaurant」「BordBistro」のどちらかが連結されている。この列車はBistroの方だった。

 

▲フランクフルトで撮影。

 

食堂車内にミニテーブルもあったが混雑していたので、こうして自席で食べることに。トレーの下に敷いてある皿は食後に返却しよう。

 

▲ICE同士が並ぶ。

 

11:04、フランクフルト中央駅に到着。24番線まであるターミナルだ。

ミュンヘン中央駅よりも発着番線は少ないが、端から端までドーム屋根に覆われているのが特徴。駅ないし空間としての一体感ではミュンヘン中央駅をも上回るか。

 

▲ドーム屋根が映えること映えること。

 

▲コンコースの様子。

 

ニュルンベルクとはまた違う趣の駅舎。

 

▲駅構内に模型ジオラマがあった。1ユーロで動かせる模様。

 

▲ICEと近郊列車。

 

▲ドアに色々とピクトグラムが。Wi-Fi付きで自転車OKのようだ。

 

▲フルダ、ダルムシュタットマインツなどフランクフルト近郊の地名が見える。

 

ドイツ西部の都市なので、フランス国鉄SNCF)の車両も見かける。また、アムステルダム行きやブリュッセル行きなど、ベネルクス方面へ向かう列車も発着する。ここで1日潰せてしまいそうなのはミュンヘン中央駅と一緒だ。

 

▲ソーセージの存在感やべえな。

 

写真撮影の最中、駅のスタンドでホットドッグ(2.6ユーロ)を食べる。フランクフルトだしね。

 

▲「Est」は「東」の意。

 

▲ちょっとE3系時代の「こまち」っぽい。

 

さて、ICEの次はTGVだ。12:58のパリ行きに乗車する。

客車はいずれも2階建て車両の「TGV Duplex」シリーズだ。そのうちのドイツ乗り入れ対応車ということだろう。

 

▲座席転換はできません。

 

▲コンセントはテーブルの下に。

 

▲「Hbf」じゃなくて「Central」表示。

 

ここも日本にいる間に事前予約を済ませている。車両中央部で向い合せとなっている、2*2のボックスシートだ。

新ブランド「inOui(イヌイ)」の展開に合わせ、外観はお色直しをしているが、「TGV Duplex」の初登場は1995年。どことなく古臭いかな?という印象も否めない。それでもコンセントやWi-Fiが装備されているのは流石だが。

 

この列車もまた満員の乗客を乗せ、定刻通りに出発。我々の4人ボックスも、マンハイムから乗客がやってきて4人体制となった。

ICEとの大きな違いと言えば、黒人の姿が目立つことか。ドイツ国内ではほとんど見かけなかった。

 

一方、乗り心地はICEにも劣らない。上階だと違う可能性はあるが、少なくとも1階席は快適だ。そう、眠気を誘発する程度には……ZZZ……

 

はっ!少しウトウトしてしまった。

 

しかも、検札のためにユーレイルパスをテーブルに出しっぱ。危ねえなこいつ。

現在時刻は16時。列車はザールブリュッケンから国境を越え、フランス国内の高速線をぶっ飛ばしている。あと1時間弱でパリに着いてしまうので……

 

▲失礼するゾ~~

 

▲メニューは多い。フランス語なので雰囲気で読む。

 

ビュッフェ車両を使わせていただこう。この日の最後の客となるようなタイミングだったので、何とか寝過ごしブッチは回避したか。以前も述べたが、小腹が空いたというより、アトラクションとして楽しみたいのだ。

 

▲ちっちゃくてかわいい

 

マドレーヌとエスプレッソのセット(3.9ユーロ)。簡単なメニューだが、マドレーヌが美味い。本場だからいいものを仕入れているのか?

なお、軽食メニューもあったがさすがにパス。今日はロクに動いていないのに食事の機会ばかり多いから……。

 

▲町並みは見えない。

 

高速で流れていく景色を見ながらのコーヒータイム。私を含めて何名かの客が残っている中、2名のビュッフェ担当者は談笑しながらクローズの作業をしていた。楽しそう。

 

フランスこわい

▲お疲れ様でした。

 

17:05、10分程度遅れてパリ東駅に到着。よく見るときったねえなこのクルマ

 

ヨーロッパを駆けずり回ること2週間、いよいよ花の都に達した我々はめちゃくちゃ警戒していた

イメージとして、パリはここまで巡ってきた都市群に比較して治安が悪そうであり、また実情として、2019年のフランスは「黄色いベスト運動」に代表されるように、しょっちゅうデモをやっていた。「毎週土曜日は抗議デモの日」とばかり、小競り合いが発生したり、交通機関に影響が出たりと散々である。

よってこの旅行でもパリは「木曜日着、金曜日発」という日程を組み、土曜日を避けたのだが……それでもなんか怖い。

 

▲新しい地下鉄駅はいいんだけどね。

 

パリ東駅周辺はやたら落書きが多く、地下鉄(メトロ)の駅も古い路線だと薄暗い。都市としてスリが多発するという情報もあるため、財布等を首掛けのポケットに収納し、確実に持っておく。

 

▲図書館っぽいデザインの扉。

 

▲お部屋―

 

ビビり散らしながら地下鉄を乗り継ぎ、「Bibliothèque François-Mitterrand:フランソワ・ミッテラン図書館」駅へ。そこから徒歩数分で本日の宿「Ibis Styles Paris Tolbiac Bibliothèque」に到着。

移動中、B氏に人がぶつかった時は焦った。単によろけた人がぶつかっただけなのだが、スる際の手口を垣間見た気がして。それとラップを歌い続けている謎黒人を見た時

 

ところで、パリ市内は20の区に分かれており、区によって治安が異なってくる。大雑把にセーヌ川より北(左岸)は危険度が高めで、特に18・19・20区はヤバいと噂だ。そのため、宿探しでも区分けをガン見しつつ選択肢を絞り込むこととなった。

そして、宿があるこの13区は、パリの南東部にある。アジアタウンも抱える下町的な住宅街で、治安はそこそこ。高級住宅街の15区や16区には劣るが、この宿は大通り(トルビアック通り)に面しているので大丈夫だろう。

 

ここでA氏は単独行動を開始。パリにちょうど友人が来ているらしく、顔見せに出かけていった。

一方私とB氏はホテルのベッドに寝転んで一言。「「ドイツいいなあ」」

 

休養日

A氏が無事戻ってきたところで、夜ご飯を食べに行こう。13区はセーヌ川に面しており、大通り沿いや川沿いを中心に飲食店の選択肢は広い。

 

▲店の外観撮り忘れた。

 

タイ料理店に入り、魚のフリットとエビサラダを注文。あまり辛さもなく、和食に近いテイストだ。店員(店長?)が少しばかり日本語を使ってくれることもあり、ほっと一息。

「コーヒーください」「それ小さいよ、アイスティーはどう?」だの、「ごちそうさまでした」「まだ何か食べない?(メニューを取り出す)」だの、グイグイ系の一面があったが、それも含めて楽しかった。フランス料理は明日の楽しみとしておこう。

 

▲湯を張るぞー!

 

ブダペスト以来の湯船にも浸かり、休養は十分。

明日はパリを去る手段が深夜便なので、めいっぱい活動することになるだろう。しっかり寝ておこう。