夜分遅く(もう朝?)にこんばんは。飛鷹です。
3/31~4/1にかけて甲子園球場で高校野球を現地観戦してまいりました。
その様子を報告しようと思います(折りたたんでいます)。年始旅行レポはちょっと……たくさん待って。
3月30日夜。
今回はバスタ新宿でなく東京駅八重洲口のバスターミナルから高速バスに乗る。
おじいちゃんゆえ、選択したのはもちろん3列シート・トイレ付きの車両。
予定より早く、翌朝6時すぎに大阪駅に到着。
朝食をとり、余計な荷物を預けていざ球場へ。
7時45分くらいには球場入りするという、(私にしては)異例の早さ。
内野席のチケットを求める列が長く伸びており、「並んでもチケットを変えるとは限らない」という札が出ていたが、外野席はまだまだ余裕があった。というか、夜行バスで現地入りしてお席が確保できなかったら発狂する。
大会9日目第1試合 明秀日立1-5大阪桐蔭
総評
うっかり日が当たらない場所に陣取ってしまった中行われた試合。風が寒かった。
大阪桐蔭は先発・根尾が9四死球ながら要所を締め、被安打4の11奪三振。細川のソロによる1失点のみに抑えた。最速は(たしか)147km/hとストレートに威力があった。
打線もクリーンナップ3名がそれぞれ打点をあげ、役者がきっちり仕事を果たしたといったところか。
一方、明秀日立・細川もよく粘り、ビッグイニングを作らせないことで試合を壊さなかった。2試合連続完投していたがこの試合も完投。素晴らしいタフネスぶりだった。
両チームノーエラーの好ゲームでもあった。
雑感
茨城に住んでいたことがあるので思いっきり明秀日立を応援していたが及ばず。1番・増田のでかいアクション(足を大きく上げてから構えたり、SB・松田よろしくクルクル回ったり)や派手なバッティングが好きだったので期待していたが、この日は快音無し。
荒削りなところもあるが面白いチームだったので、夏も是非見てみたい。
大会9日目第2試合 花巻東1x-0彦根東
総評
息詰まる投手戦。
彦根東・増居は時に100km/hを下回るカーブと130km/h前後のストレートで打者を翻弄。9回終了時点で、味方が1点でも取っていればノーヒットノーラン達成だったという文句のつけようがないピッチングだった。
対する花巻東・伊藤は1回ノーアウトからローーングリリーフし、被安打6無失点とこちらも好投。
最後は増居が力尽きたが、見事な試合だった。そして、第1試合に引き続き両チームノーエラー。
雑感
増居が8回にライト前ヒットを打った際、悠然と走っていたのが印象に残っている。
私の目が節穴なのでそう見えただけなのか、ガチなのか。後者ならずいぶん投手向きの性格をしている気がする。
それと、3塁側アルプスは思った以上に真っ赤だった。
大会9日目第3試合 三重2-1乙訓
総評
序盤は点を取り合ったが、乙訓が継投策に走って以後は投手戦となった。
乙訓・川畑は5回と3分の1をノーヒットピッチング。初戦のおかやま山陽戦に続いて好リリーフを見せた。
一方、三重・福田は四死球0で完投。低めに球を集め、「あと1本」を許さなかった。
1つエラーは出たものの、この試合もまた締まったよいゲームだったと思う。
俊足の梶田が盗塁に失敗した後、これまた俊足の浦口がソロホームラン(=足の絡まないプレー)で決勝点をあげたのは少し意外ではあった。
雑感
三重の応援がずいぶんノリノリで楽しそう。
この感想が翌日の私をライトスタンドへと誘うことに。
大会9日目第4試合 近江3-4x星稜
総評
初回に近江が先制パンチを浴びせ、2点を先取。
しかし、星稜サイドからすれば「あっさり2点を取られた」というよりは「何とか2点に抑えた」という格好であり(4安打・1四球があった)、これが後の展開に影響したのではないか。
6回表に3点差となるも、直後に4連打+犠牲フライで星稜が一気に同点に追いつく。
その後、外野審判と照明が追加される中のしのぎ合いを経て、10回に星稜・奥川がサヨナラ打。奥川は投げても被安打1の好リリーフだった。
先発したエース・竹谷も調子が上がらないなりに粘り、近江の攻撃を3失点で防いだ。
近江もセンターラインを中心に堅い守備を見せ、好ゲームを演出した。特に、6裏の同点犠飛ではセンター・木村がいいバックホーム。あわやタッチアウトというタイミングだった。
雑感
石川生まれの私としては嬉しい結果だったが、ぶっちゃけ勝った気があんましなかったよね。
また、近江のブラスバンドは「高校野球応援曲プリセット」とでも言うべき曲を全然使っておらず、独特の雰囲気を感じた。
こうして19時ごろまで試合を堪能し、梅田で夕ご飯。
通天閣の近くに宿をとっていたので大阪市営地下鉄の乗り納めをしつつ移動、そこで一泊となった。
なお、新世界エリアを初めて歩いたわけだが、裏路地でオッチャンが立ちションしていたのはどう評価していいものやら。
明けて4月1日。
盛大に寝坊した上、御堂筋線梅田駅ホームで大阪メトロのロゴお披露目式を偶然知ったので立ち見。結果、球場入りは11時過ぎ、第2試合開始直後ということになった。
大会10日目第2試合 智弁和歌山11x-10創成館
総評
前日の各試合とは打って変わって、凄まじい乱打戦となった。
初回に3点を先制した創成館がその後も試合を優位に進め、5回表が終了した時点で7-2。
投手力がある上に打線も繋がっているとなればこのまま創成館が押し切るかと思われたが、直後にジョックロックが炸裂。3番・林の飛球がポテンヒットになるなどした結果、あっという間に1点差に詰め寄る。
7回表に創成館が2点をあげて突き放すも、智弁和歌山は直後に1点を取り返し、さらに8・9回表をエース・平田が3人ずつで ピシャリ。9裏2アウト満塁から、その平田に起死回生の2点タイムリーが出て同点。
10回、盗塁と失策をきっかけに1点をもぎ取った創成館だが、裏に智弁和歌山も反撃し、2アウト1・2塁、1ボール2ストライクと、もうどちらが勝つとも予想がつかない状況が生まれる。
そこで飛び出た6番・黒川のレフトへの当たりは、創成館レフト・野口のグラブを掠める逆転サヨナラ打。
劇的な形で智弁和歌山が勝利を手にした。
雑感
林の第2打席。「ホームラン出ねえかなあ」とカメラを回し始めた瞬間に一発。すごい。
そして両チームの応援。重厚な智弁和歌山と、勢いのある創成館の対比は面白かった。U.N.オーエンも生で聞けて大満足。
大会10日目第3試合 大阪桐蔭19-0花巻東
総評
大阪桐蔭は強かった。
花巻東は前日に温存できたエース・田中がどこまで踏ん張れるかというところだったが、初回に「3安打無得点」と「3安打4得点」で明暗が分かれてしまった時点で半分くらい試合が決まってしまったのではないか。
途中からはベンチスタートの選手が次々と出てくるものの、ノーエラー&攻撃も強烈。どの選手もいい動きをしていた。
雑感
背番号48のシャツを着ているオタクが、1塁側アルプスにて軽快なヲタ芸的動きを披露。
私も周りの人も気になってしょうがなかった。
大会10日目第4試合 三重14-9星稜
総評
そろそろ帰りの時間とスマホの電池がヤバい私は投手戦を希望。
しかし、2・3回に派手に点を取り合って7-4。どう見ても打撃戦ですありがとうございました。
7表に三重が2点をとってダメ押しかと思われたが、星稜が驚異の粘りを見せ、8回裏に3点をあげ、9-9と最大5点差を追いつく。同点タイムリーは前日も大活躍の奥川。
しかし、連投ゆえの疲れがあったか、9回に再度マウンドに上った奥川が力尽き、三重が5点を入れて勝敗が決した。
それでも、近江戦で3点差を、この日は5点差を追いついた星稜の粘りは見事だった。
雑感
M!I!E・K・O!三重高!!
やっぱ楽しいわ三重の応援。「智弁和歌山・大阪桐蔭・三重」というラインナップを見てライトスタンド(=1塁側)に陣取ったのは大正解だった。
特に2・4試合目が白熱した打撃戦となったせいで、この日の試合終了は20時過ぎ。
3/31時点では「今日は4試合やって19時に終了か、明日の最終新幹線なんか余裕やろwww」と油断していた(※甲子園駅を20時41分に出発で東京行き最終「のぞみ」64号に間に合う、ただし現地で切符を買う必要があるので30分は余裕をもたせたい)私だが、第4試合が終わるやいなやスコアボードの撮影も忘れて急いで脱出。
後輩どもへのおみやげを5秒で決めて購入し、梅田駅では地下街で奇跡的に迷うことなくコインロッカーへたどり着いて荷物を取り出し、そのままJR大阪駅で切符を購入して帰路へ。
何とか1本早い「のぞみ」の自由席で人権を確保したのであった。帰りも高速バスになるところだった……。
以上、今年のセンバツ現地観戦レポートでした。
就活だろうがなんだろうが、やっぱり見たくなっちゃうんですよね、高校野球。
早めに内定をもらって、夏の試合も見に行きたいものです。
・おまけ
甲子園球場食い倒れ特集。
1日目は「甲子園焼きそば→甲子園黒カレー→フライドポテト(なんか長いやつ)→たこ焼き」、2日目は「加古川かつめし→浪江焼きそば→フライドポテト(1日目のものとは別、写真なし)→焼き鳥」。でぶ活が進むなあ。