ねこのまどろみ

旅行系サークル「ねこのまどろみ」のブログです。旅行記・プロ野球ドラフト予想・ゲームプレイレポ・鉄道模型工作など雑多に綴っております。

2024年春甲子園観戦レポ

こんばんは(?)。飛鷹です。

 

今回もやります、甲子園観戦記リアルタイム更新。

 

現地は

およそいつも通りの甲子園。

コロナ禍は遠くになりにけり。

 

3/18

開幕日だが、ド平日でもあり、人流は穏やか。阪神電車も余裕で着席できた。


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▲100周年記念で甲子園の土をゲット。

 

座席としては3塁側前方へ。

前日は最高気温20℃の観戦日和だったのだが……今日は少し肌寒い。ただし、日が直撃すると暖かい。

厚めのズボンと、上は最大5枚の重ね着ができるように調整。さらにマフラーや手袋をカバンに忍ばせ、万全の体制を築く。こんなことしているから荷物がデカくなるんだよ。


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▲おそらがきれいだなあ。

 

注目の低反発バットだが、「カキーン」という従来の音がほとんど無く、「カシッ」「カツッ」「カコッ」など、擦ったような音が響く。基本的に打球も弱めだが、同じ音でたまに外野、下手したらフェンスまで飛ぶので違和感モリモリ。

 

八戸学院光星5-3関東一

八戸学院光星三者凡退、関東一もダブルプレーを食らい3人で攻撃終了と、今年のセンバツは静かな立ち上がり。

 

前半はやや攻め手を欠く八戸学院光星に対し、関東一は4番・高橋に送りバントやバスターを命じるなど多彩な攻撃パターンを披露。

5回裏にそれが実り、1番・飛田の盗塁が相手エラーを誘ってランナー3塁。2番・坂本のタイムリーで先制。なるほど、今大会はこんな感じか


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▲4回裏、バスターでランナーを進める高橋選手。

 

八戸学院光星の反撃は7回表。ヒットと四死球で満塁として、代打・小笠原のタイムリーで同点。

ただ、関東一はライト(中継プレー含む)に2つの好返球があり、このピンチは同点で凌ぐ。

 

そして8回裏に連打で1点を勝ち越し、これは関東一勝ったか……?というところでマモノさんご来場

9回表、八戸学院光星無死1塁から送りバントを選択。するとフィルダースチョイスでランナーが二人残りチャンス拡大。改めて送りバント、犠牲フライで同点に追いつく。

そのまま試合は延長戦、タイブレークへ。


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▲楽しくなってまいりました。

 

10回はお互いバントを成功させるも無得点。11回に突入し、またマモノさんの出番

1点を勝ち越した直後の八戸学院光星、5番・佐藤の強い当たりをサード・高橋が身体で抑えるナイスプレー。ところが二塁送球が逸れて1点。2死からワイルドピッチでもう1点

初戦から張り切りすぎやぞ。

 

タイブレークで3点差は大きく、八戸学院光星が逃げ切った。先発・洗平は156球の熱投が報われる形に。

どうやら今大会は今まで以上に、四死球や失策を出さないことが重要となりそうだ。


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▲お疲れ様でした。

 

田辺2-4星稜

序盤は全くの互角。

星稜が重盗で先行するも、田辺が直後にタイムリーで同点。星稜が4回表に再び盗塁を絡めて勝ち越すも、裏に田辺がスクイズで同点。田辺はバントが尽く決まるし、エース・寺西の球も荒れずに試合を作っていく。

石川生まれで星稜の輝かしい戦績を知っている筆者、この辺からだんだん嫌な予感がしてくる。


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▲4回裏、スクイズを決める前田選手。

 

7回にはエース・佐宗に代打を出すなど勝負手を打つが不発。

これはアカンと筆者が頭を抱えたが、小柄な背番号18・戸田がランナーを出しながらも0で耐える。


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▲8回裏、田辺の主将・山本(唯)選手と勝負。

 

すると9回表、1死1・2塁で小さなバッテリーミスを見逃さず、ランナーが進塁。そして本日3人目の代打、東が2点タイムリー。

 

裏には右のエース・道本を出してやれやれ、何とか勝ったな……と余裕ぶっこいたところで田辺の連打

1死2・3塁のチャンスを作られ、球場の浮動票が田辺に靡く中で、道本が何とか抑えきった。

マモノは星稜がお好き。

 

なお、両チームに惜しい外野フライがあり、従来のバットであればもう少し点の取り合いになっていただろう。

 

近江1-2x熊本国府

第2試合までは上着を脱いでいたが、日が傾き寒くなる。2枚追加しマフラーも装備。


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▲6回から点灯。

 

秋の近畿大会でマダックスを決めた近江・西山だが、序盤は荒れ気味。四死球も暴投も記録し、球数が嵩む。

しかしボールのキレは抜群で、ストレートで振り遅れの空振りを奪ったり、右打者が仰け反るようなインのスライダーでストライクを取ったり。三振の山を築く。

9回裏にはサヨナラのピンチを迎えるが、レフトの身体を張ったボール処理とサードライナーで抑える。


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▲青いタオルが揺れる近江のアルプススタンド。

 

一方、初出場・熊本国府も持ち味の堅守を発揮。二遊間を中心に危なげなく打球を捌いていく。

8回表、継投直後に来た近江のバント攻勢をスクイズ失敗→連続三振で切り抜け、試合は完全に膠着。


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明徳義塾→現巨人・吉村を参考にしたという植田投手。トルネード左サイド。

 

早くも今大会2回目のタイブレークとなった本試合、10回表の近江はバント失敗からのゲッツーで無得点。

その裏、満塁で西山の169球目がワイルドピッチとなり、無情にも勝敗は決した。

 

試合はアツいが現地は寒かった

 

3/19

バックネット裏へ。

もはや9時の試合開始に間に合わせるのが辛い。寝不足ダメ、ゼッタイ。

 

豊川4-11阿南光

曇り空。寒い。

風が吹き込まない分まだマシだが。

 

注目選手的に、投手戦なら阿南光、打撃戦なら豊川に分があるかな……という読みで入ったこの試合。

 

しかし阿南光が鮮やかに先手を取る。初回はラッキーな二塁打でチャンスを拡大すると、内野ゴロ2つで2点先行。

2回は満塁から2番・西村がレフトの頭を越す走者一掃のタイムリーツーベース。

最終的に2桁安打を記録した阿南光打線だが、ショボいヒットやバントヒットはかなり少ない。どの打者も大振りせず、丁寧にミートして外野へ運ぶバッティングが印象的だった。低反発バットの正しい付き合い方といったところ。


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▲2回、タイムリーを放つ西村選手。

 

吉岡-井坂のバッテリーは相手打者や打席によって大胆に配球を変更。ストレートで押す場面もあれば、カーブとフォークで打ち取る場面、スライダーだけで抑えきる場面も披露。

前半は完全に阿南光ペースで進む。

 

豊川は3回以降、2番手・林(優大)、3番手平野が相手の流れを食い止めると、7回に反撃。満塁からタイムリーで1点を返す。

ここは好返球で2塁ランナーを刺されて1点止まりとなったが、8回。

 

https://twitter.com/G_Deutschland/status/1769908174050746631

 

3番・モイセエフの大会第1号。ここまでの3打席はあまり合っていなかったが、見事にかっ飛ばした。

(空が白くてポールを巻いたかどうか不明瞭だったが、実はファール説あり)

 

ただ、阿南光は直後に猛攻撃で6点。ここでも意表を突くスクイズや、ファールフライの体制を見て3塁ランナーをタッチアップさせるなど、上手に攻め込んだ。

9回裏、豊川も粘ってモイセエフまで繋ぐが、吉岡が三振を奪ってゲームセット。


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▲吉岡対モイセエフ、第5打席。

 

ちなみに、3塁側ベンチが近いので阿南光ベンチの動きや声がよく分かる。

監督が大きなジェスチャーで外野手のポジショニングを示したり、審判が重なってファールフライを取れなかった内野手に「ただのファールやぞ」と鼓舞するメッセージを送ったり、的確なサポートが目立った。

 

敦賀気比0-1x明豊

曇り空。寒い。

薄雲の向こうに太陽の位置は確認できるのだが、暖かさはさっぱりである。

 

意外にも初対戦となる名門校同士の一戦は終始明豊ペース。

先発・寺本が好投を見せれば、バックもカチカチ守備で盛り立てる。内外野まんべんなく打球が飛んでくる中、最後までノーエラーで守りきった。

7回表にはいい当たりを飛ばされ始めた寺本から、エースの野田へスイッチ。2球で片付けて継投も成功する。

 

一方、敦賀気比は失策もありランナーこそ背負うものの、エースで4番・竹下が踏ん張る。昨年大阪桐蔭相手に力投した経験が生きているのだろう。


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▲1回裏、芦内選手は空振り三振で先制ならず。


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▲4回裏、先頭に二塁打を許すも、次の平野選手を三振。

 

タイブレークがチラつく9回裏、明豊は1死1・2塁のチャンス。

しかし、3番・舩見は初球を打ち上げてレフトフライ。

4番・石田も弱いファールなどで追い込まれ、やはり延長か……という雰囲気から強烈な当たり。セカンドが弾き、バックアップに入ったライトから良いコースに返球されるも、バウンドした分わずかに捕球位置がズレて追いタッチに。

審判の手が横に広がり、サヨナラ勝ちで明豊が接戦を制した。9イニング堅く守ってきたことが実を結ぶ形に。


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▲大量のたこ焼きと1本の爪楊枝。

 

学法石川0-4健大高崎

もう一生曇り空。

甲子園カレーを食べたので少し暖まった

 

投打にタレントを擁する健大高崎に対し、学法石川は大黒柱の背番号2・大栄が怪我明けで、ベンチスタートせざるを得ない状況。

それでも先発の佐藤(翼)が、健大高崎の佐藤(龍)と互角の勝負。5回までのチャンスらしいチャンスは、両チーム合わせて2回裏の2死1・2塁だけ。第2試合以上に打線がヒエッヒエ。観戦している筆者も冷えたのでグラウンド整備中におやつを買いに行く

 

6回裏、健大高崎ファンブルを足掛かりにチャンスメイクすると、暴投でまさかの1点。これが呼び水になったか、7回にはマトモなヒットを集めて3点追加。

投げる方では先発・佐藤がノビのある球で三振の山を築き、2番手・石垣はMAX147km/hのストレートで押し込んで完封リレー。はえーよホセ。

プロ注目の4番・箱山も盗塁阻止にタイムリーと、役者が仕事をした。


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▲8回のマウンドに立つ石垣投手。

 

学法石川は9回、満塁のチャンスを作るも、マモノは寝ていた模様